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「ねじれ」国会は本当にヤバイのか!?(メルマガ第3号)

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◆◆◆◆  【時代を先読み! 政治・経済・社会の最新情報!】
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◆◆      「ねじれ」国会は本当にヤバイのか!?
(第3回李白社メルマガ) 
2010・7・29 
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こんにちは。
李白社の稲川です。

臨時国会が30日に召集されます。
会期中は、菅内閣にとって発足以来初めてとなる
予算委員会が開かれることになっています。

消費税率引き上げに関する首相発言の変遷や、
前政権退陣の原因となった「政治とカネ」の問題、
米軍普天間飛行場の移設問題などがテーマになります。

政府・与党にとっては、
今後、厳しい国会運営を迫られることでしょう。

しかも、参議院では、
前回の与党敗北を受けて議長の選任が行われ、
再編を余儀なくされます。

そんな「ねじれ」の状態に
民主党は正念場をむかえます。

今回はそんな政治の現場から、
民主党における懸念を検証していきます。

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【民主党政権の法案が通らないのは「ねじれ」以前の問題だ】


7月の参院選の結果、再び「ねじれ」国会となるが、
たとえ「ねじれ」がなくても
民主党は法案をなかなか通すことができないだろう。

民主党には構造的な問題があるからだ。

前の通常国会は「ねじれ」がなかったのに、
地球温暖化対策基本法案、
郵政改革法案、
道路財政特別措置法改正案、
地域主権改革関連法案、
労働者派遣法改正案、
公務員制度改革法案
などの重要法案が軒並み継続審議あるいは廃案となった。


結局、政府がこの国会に提出した新規法案63本のうち
成立したのは35本で、
法案成立率は55.6%と過去最低だったのである。

なぜそうなったのか。

マスコミで原因をきちんと分析した報道はないのだが、
端的に言えば、
実は民主党では法案を通すメカニズムができていなかったのだ。


たとえば道路財政特別措置法改正案。
これは、高速道路無料化や上限額導入などの高速道路料金を見直して
高速道路建設に流用するという内容だが、
国会の国土交通委員会での審議にすら入れずに継続審議となった。
次期国会で成立する見通しも立っていない。

そうなったのは、政府側の民主党議員、
すなわち国土交通省の馬淵澄夫副大臣が
国会の民主党議員に何の根回しもせずに政府案として出して、
川内博史衆議院国土交通委員長をはじめ
国会の民主党議員から激しい反発を受けたからである。

この法案を通すのに同じ民主党内の政府側と国会側の
コミュニケーションがまったく取れていなかったのだ。

それどころか、政府側はいわゆる「上から目線」で
国会側に対し法案を通せという態度だったから、
絶対通してやらないと国会側はなおさら感情的になって
法案が止まってしまったのだった。

この法案だけではない。

継続審議や廃案になった他の法案についても
民主党の政府側と国会側の軋轢が多かれ少なかれあった。
政府側にいる某民主党議員は私に、
「法案を通すのがこんなに大変だとは思わなかった」
という嘆きを隠さず、
「自民党は法案を通すメカニズムを持っていた」とも言った。

自民党政権のときには、党政調会で法案を作る際、
政府側、国会側との意見調整を官僚が担い、
法案として国会に提出された時点では
基本的にすべての根回しが終わっていた。
それで法案が国会でスムーズに成立したのだ。

民主党の場合、前国会では党の政調会もなく、
政府側、国会側のコミュニケーションも不足して
なかなか法案が通らなかったのだが、
通った法案にしても民主党内の合意形成に膨大な時間がかかってしまい、
国会終了に何とか間に合わせたという状態だった。

それだけではない。

混迷に輪をかけているのが国会側の民主党議員の経験不足である。
野党時代は、今政府に入っている民主党議員が国会運営の中心にいた。
それが政権交代によって政府に入ったため、
代わりに国会運営の中心となったのが
それまで国会での運営経験の乏しい議員ばかりなのである。

しかも、国会にいる議員は政府に入った議員に対して
「自分も政府に入りたかった」という嫉妬心も持っている。
自民党はこの嫉妬心を抑える心得もあった。


つまり、政府側は「上から目線」ではなく、
常に国会側の顔を立てながら法案作りを行っていたのである。

ともあれ、民主党は政治主導を標榜しているから、
官僚に頼って党内の根回しを行うわけにはいかないだろう。

次期国会は「ねじれ」とも相まって
法案成立率がさらに低くなるのは間違いない。

【政治ジャーナリスト・尾崎清朗】


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【自動車株は持ち続けるべきか?】


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専門の記者が長谷川慶太郎宅に取材にうかがい、
2日後には記事にして、
最新経済情報、投資情報などを配信しております。

もちろん、経済的な事件、国際情勢の急変に対しては、
臨時レポートとして、号外も発行しております。

中小企業経営者、投資家にかかわらず、
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●長谷川慶太郎(はせがわ・けいたろう)→ http://www.hasegawa-report.com/
国際エコノミスト、軍事評論家。
1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒。新聞記者、
雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年独立。
1983年『世界が日本を見倣う日』で、第3回石橋湛山賞受賞。
『日本はこう変わる』は60万部の大ベストセラーとなる。
著書:『千載一遇の大チャンス』『長谷川慶太郎 大上昇気流に乗る10の至言』
『日本経済はV字回復する』『「経済戦勝国」日本の底力』
『2010年 長谷川慶太郎の大局を読む』『メガ・グループの崩壊』ほか多数。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。