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ジョージ・ソロス伝 

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  • 著者:越智道雄
  • 出版社:李白社/ビジネス社
  • ISBN9784828416588
  • 発売日:2月22日
  • 1500円(税込)

<内容>

2011年7月、大相場師ジョージ・ソロスが引退した。1992年、ポンド・ショック(ブラック・ウェンズデイ)の際に20億ドルを稼ぎ、「イングランド銀行を破綻させた男」と呼ばれた男の人生は波乱に満ちている。ユダヤ系であるソロスは、ナチス統治下に偽IDによって生き延びた。その過酷な経験が、後にソロスが3つの顔を同時に顕す人生を築いていく。それは「相場師=哲学者=フィランスロピスト(博愛主義者)」という奇妙な三位一体だった。彼の人生は、この3つの存在が同時進行した、凡人には理解しづらいものである。相場師として大儲けするソロス、時代に警鐘を鳴らし続けるソロス、東欧諸国やロシア、アフリカに寄付財団をつくるソロスとは、いったい何者なのか?その仕事と実像に迫った1冊。

<目次>

・はじめに なぜソロスは突然引退したのか?

・第1章 3つの顔(ペルソナ)を持つ男

「哲学者=相場師=フィランスロピスト」の三位一体
ヘッジファンドで荒稼ぎしたソロスのヘッジファンド批判
偽IDでナチスから逃れた少年時代に「裏自我」が磨かれる
3つの人格を行き来する「ソロス」姓の秘密

・第2章 「中年の危機」を乗り越え、3つの顔(ペルソナ)が始動する

再婚を境に3つのペルソナが動き出す
ソロスが盟友とした男、ジム・ロジャーズ
ソロスを「中年の危機」から救ったもの
「命がけのアウトサイダー」の経験が人生の資産となる

・第3章 イギリスに勝利した「ブラック・ウェンズデイ」

平和のなかでの戦いの場、ロンドンに対する違和感
EU通貨統合の際に狙われたイギリス・ポンド
20億ドルをかっさらっても残る空虚感
湾岸戦争以上の痛手を被ったイギリス

・第4章 ヘッジファンドの興亡

ヘッジファンドは不死鳥なのか?
ヘッジファンドはどのようにして誕生したのか?
大破裂を起こした「長期資金運用社(LTCM)」
長期資金運用社とAIGの不吉な類似

・第5章 1987年の大暴落からの生還

ドイツ連銀の動きが「ポンド危機」をソロスに教えていた
投資ポジションを変えながら、さらに10億ドルを稼ぐ
「われわれはダンスを踊れても、曲を選ぶのはドイツ連銀」
初の自著『ソロスの錬金術』で日本円を語る
2億ドルを損しても収入をアップする智慧と反転
「ブラック・マンデイ」を生き延びた日本とソロスの皮肉

・第6章 反ユダヤ主義か、反ソロス主義か?

「陰謀史観」に攻撃されたソロス
ロンドンの仇をマレーシアでもとれなかったマハティール恨み節
アジア危機後のマハティールとソロス
テレビ出演がソロスの少年時代を暴く
黒人差別とユダヤ人差別という無知
陰謀史観の大御所もソロスを攻撃
「オバマのゴッドファーザー」と言われたソロス
反ユダヤで大儲けする者たち

・第7章 ソロスは東欧のロビン・フッドか?

アメリカの「第2のマーシャル・プラン」に期待をかけたソロス
たった1人「クロウズド・ソサイエティ」に挑む
ハンガリー、そしてルーマニアをオープン・ソサイエティ化
ロシア救済を唱えて舐めた屈辱
コピー機すらも検閲の対象となっていた東欧社会
「グーテンベルク時代」の反体制へ

・第8章 ロシア、再び「閉ざされた社会(クロウズド・ソサイエティ)」へ

ロシア最大の略奪資本家とソロスの関係
プーチンという怪物に手を噛まれた略奪資本家
「オリガークス(寡頭勢力)」VSプーチン
ソロスVSプーチンの攻防

・第9章 ソロスの経済理論と合致した「2008年危機」

「哲学者」という3つ目のペルソナ
サブプライム・ローンと「再帰性」
再帰性が何重にも絡んだサブプライム破綻
経済学者たちのドグマへの不満
「集団のニーズ」を切り捨てた経済学への挑戦
スティグリックの賞賛とクルーグマンの揶揄の狭間で

・第10章 ペルソナの完結「ソロスの書」

「ソロスの書」をソロスが書くという重要な意味
「多重人格的ヒーロー」よ、再び
貪欲さを生み出す金融工学の恐ろしさ
ソロス、大量破壊兵器CDSを分析する
「25年スーパー・バブル」
「ユーロ危機」とソロス

・おわりに

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