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長谷川慶太郎




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組織体運営はトップ1人のリーダーシップで決まる

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  • 著者:船井幸雄/加藤鉱
  • 出版社:李白社/ビジネス社
  • ISBN9784828416533
  • 発売日:11月22日
  • 1500円(税込)

【内容】

◆すべてはお客様のために。トップの力が教えるものとは----
コンサルタント人生50年の経験を通じて、
船井幸雄氏が3本の指に数え上げたトップがいる。

・秋田県小坂町前町長、川口博氏
・新潟県「夢ハウス」社長、赤塚幹夫氏
・福岡県「むらつ歯科クリニック」院長、村津和正医師

「組織の盛衰は、トップ1人で99・9パーセント決まる」

船井流経営法の真髄とも言えるトップのリーダーシップ。
彼ら3名のトップたちは、何を実践し、何を生き様としてきたのか。
本物だけが生き残る時代に、本物を完成させた
真のトップリーダーから学ぶ1冊。

◆「何も無い」と嘆くだけでは、何も生まれない
秋田県小坂町という町は、一見、何の変哲のない東北の田舎町である。
しかし、今や世界で3本の指に入る最先端リサイクル製錬所があり、
東京などの大都市が大量廃棄する工業製品を原料に、
金・銀・プラチナやレアメタルを抽出・生産している。
また、農業分野では、菜の花油が小坂町の新たな特産品として事業化されている。
養豚業においては循環型農業を実現し、ブランド豚「桃豚」の売り上げが著しい。
さらに、一般廃棄物と産業廃棄物の両方を受け入れる
「管理型最終処分場」もこの町の売り物として有名である。
これまで何もなかった地に、各種の産業が創出され、
住民1人当たりの所得は、秋田県内でビリから3位が、
2007年に1位となるまで成長した。
この立役者が前小坂町長の川口博氏である。
「うちの町にはなにも無い」と嘆く前に、
将来を見据えて発想の角度を変え、町を繁栄させた氏の手腕は、
まさに経営センスが不可欠である。
彼の深い洞察力とリーダーシップに迫る。

◆本物を追求し続けた裏には、お客様の笑顔があった
家は一生の買い物である。しかし、現実の家の耐久年数は26年。
新潟県に本社のある「夢ハウス」は100年住宅を完成させた。
社長の赤塚幹夫氏は本物の家づくりのために、並々ならぬ努力をしてきた。
家の材料である木材の開発から、シックハウス対策、
一般に良いとされる外断熱工法にもメスを入れ、
お客志向を第一に「ものづくり一貫生産システム」を構築した。
氏のコストダウンと開発魂はまさにトップのリーダーシップのなせる技。
行政と戦いながら、「この世に無いなら自分たちでつくる」という号令のもと、
すべてをオリジナルで開発してきた。
また、究極の顧客アフターサービスも忘れない。
多くのお客様に喜ばれる一生ものの家、
まさに"夢"ハウスはどのように生まれたのだろうか。
赤塚氏のプロ根性と人間性にトップの資質を見る。

◆"名医"は"名経営者"に通ず
福岡市博多駅前に「むらつ歯科クリニック」という治療院がある。
治療を受けた患者の口コミや紹介によって来院者数が増え、
今ではインプラント臨床例が7000を超えるという
日本一と言っていい歯科クリニックである。
このクリニックの院長である村津和正医師は、
常識にとらわれない方法で治療する歯科医として、
船井幸雄氏も名医として尊敬している。
「歯科治療することが歯医者の目的になってしまっている。
一見良いことのように思えるけれど、これは本当の『医の目的』に適っていません。
本当の医の目的とは、患者の歯を削って、抜いて、金属を被せることではありません。
究極的には、患者が自分の歯で"食べる喜び"を感じることがいちばんなのです。
患者は自分の歯を残したいと望んでいる」
まさに船井流経営法の"お客志向"をいちばんに考え、
虫歯の本当の原因を独自に研究し、歯列矯正治療に異を唱える。
村津氏のこの思いはどこから生まれたのか。
名医は名経営者に通ず----。村津治療の真髄を探る。

【プロフィール】
●船井幸雄(ふない・ゆきお)
1933年、大阪府に生まれる。
1956年、京都大学農学部農林経済学科を卒業。
日本マネジメント協会の経営コンサルタント、理事などを経て、
1970年に(株)日本マーケティングセンターを設立。
1985年、同社を(株)船井総合研究所に社名変更。
1988年経営コンサルタント会社として
世界で初めて株式を上場(現在、同社は東証、大証の一部上場会社)。
同社の社長、会長を経て、2003年に同社の役員を退任。
現在、(株)船井本社の会長。また、(株)船井総合研究所や
(株)船井財産コンサルタンツ、(株)本物研究所、(株)船井メディアなどの最高顧問。
グループ会社60余社の象徴的存在でもある。
著書約400冊。

●加藤鉱(かとう・こう)
ノンフィクション作家。中国ブログ情報局・China LOOP主筆。
1953年、愛知県生まれ。立教大法学部卒。
雑誌記者を経て、1992年、香港で日本語オピニオン紙
「サイノエイジア・ファックスライン」を創刊。
歴史的な過渡期を迎える香港をレポートする一方、
独自の視点で企業および人物を追跡。
1995年、「週刊ダイヤモンド」誌上に発表した
ヤオハンレポートは読者に衝撃を与えるとともに、
それまで礼賛一辺倒だったマスコミの
ヤオハンに対する評価を一変させた。
10年間の香港在住を経て、現在は東京を拠点に活動中。
著書に『トヨタ・レクサス惨敗』『中国ホンダ経営会議』
『ヤオハン無邪気な失敗』『世界でもっとも入りたい5つの会社』などがある。

【目次】

まえがき 本物のトップになろう。本物のトップを創ろう----船井幸雄

第1章 組織体運営=経営を成功させる決め手はトップ1人。
    そして強力なトップのリーダーシップ力が決め手----船井幸雄

生命を懸けて働き、客志向しよう
世界一の本物を持とう。
組織体はトップ1人で決まる その決め手はリーダーシップ力
リーダーシップ力の決め手は「高い品格のある人間性」と「率先垂範」をすること。

第2章 ないものねだりせずに興したリサイクルと環境の町----加藤鉱
◆秋田県小坂市
東北の山奥に循環型社会を実現した元鉱山の町
組織の盛衰は99パーセント以上トップで決まる
秋田の山奥に出現した伝説の"黄金の町"
リストラでパニックに陥った小坂町役場
"ないもの"を嘆くより"あるもの"を活かせ!
狩猟民族型であるはずの企業がとった異例の行動
世界最高峰のリサイクル企業
すべては黒鉱に収斂する
都市鉱山で資源大国となった日本
都市鉱山の主原料はケータイ電話ではなかった
生き残りを賭けた二人三脚
廃棄物処理でもトップ企業
この施設は川口町長の作品
世界鉱山サミット・イン・小坂
リーダーとしての危機管理能力
平成の市町村合併問題
十和田湖境界線バトルの顛末
復活した鉱山の町のシンボル
養豚を中心とした循環型農業の実現
菜の花プロジェクトに宿る"もったいない精神"

第3章 すべては本物の家づくりと顧客のため----加藤鉱
◆夢ハウス
家づくりの全工程を自前で手がける日本で唯一の住宅会社
国と大手メーカーに抹殺された日本の在来工法
シックハウス法施行の裏側
外断熱工法に異議あり
この世に無いなら自分たちでつくればいい
まだまだ消費者目線に立てていない法律と施工者
本物をつくるために行き着いた「ものづくり一貫生産システム」
すべての始まりは恩師からの注文
コストダウンと開発魂
短期間で軌道に乗せた中国からの輸入
ビジネスパートナーという共同体組織
礼儀を教えてくれた人たち
プロだから啖呵を切る
お中元とお歳暮の意味合い
究極のアフターケア・サービス
前代未聞の「友の会」発足
利益を出さなければならない理由
職人のプライド
ギブ&ギブの哲学
『木に学べ』が教えてくれたこと
住宅会社の勲章

第4章 歯のパラダイムを変えるために捧げる人生----加藤鉱
◆むらつ歯科クリニック
名医の特性とは何か?
コペルニクス的転回の「歯中枢説」
医の目的に適っていない歯科治療の現状
こうしてつくられた歯のパラダイム
虫歯の本当の原因
歯列矯正治療が招く悲劇
運命を変えた老人の言葉
「生き生き老人健康度制度」プロジェクトへの参加
本当に自分で納得できることしかしない人生
生き生き老人の歯と健康の関連性
歳をとると唾液が出にくくなるのは迷信
歯は臓器だった
新たなる船出
正面突破と「誠」
子どもの虫歯減らしに貢献した意見広告
アマルガムを開発・普及させた悪魔たち
この道を歩んだ者しかわからない喜び
大丈夫、治ります!
まずはマニュアルをあらためる
医の原点

あとがき リーダーシップとは「器」ではないか----加藤鉱

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