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長谷川慶太郎




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英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし

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  • 著者:渡部昇一
  • 出版社:李白社/徳間書店
  • ISBN:9784198637828
  • 発売日:2014年3月11日
  • 1000円(税別)

<内容>


大企業が「英語で会議」を採用し、幼児・小学生向け英語教育産業も注目を集めている。しかしそれは英語上達の弊害になるばかりか、日本文化をも衰退させる愚かな風潮である。世界で屈指の英文学者の著者が60年の集大成をこめて本当に英語を話せるようになる方法を教える書き下ろし第一弾。

<目次>

まえ書きに換えての序章

第1章 早期英語教育~何が問題か

早期英語教育という"妖怪"が徘徊している
40年前の"英語教育大論争"を振り返る
私の「平泉試案」批判の骨子
早期英語教育の概要
中嶋嶺雄さんの「早期英語教育・推進論」
鳥飼玖美子さんの「早期英語教育・反対論」

第2章 英語教育議論の勘どころ

英語の"2つの顔"と英語を論じる2種類の人
公用語の歴史
公用語としての英語
「ピジン・イングリッシュ」とは何か
古典語としての英語
漢訳仏典と格闘してきた日本の伝統
本場・シナの学者たちを仰天させた山井鼎の『七経孟子考文』
漢学の伝統を忘れて"実用英語"に走るな
"恨み"を抱いて英語を論じるのは誤りのもと
"2回の驚き"の体験者の声を聴け!

第3章 漢学の伝統が日本人の知力を養った

学校の勉強は実用一点張りであってはならない
コリア人作家を驚嘆させた日本人の恐るべき"解剖癖"
『蘭学事始』に見る杉田玄白の悪戦苦闘
漢学の伝統が明治期の殖産興業を促した
最近までヨーロッパの男子校も古典中心の教育だった
中村正直の教訓
外国語の前には国語がある
「象は鼻が長い」
異言語と組み打ちして脳髄を鍛え上げる

第4章 日本の英語教育を振り返る

福沢諭吉の"発奮"
海外に雄飛した明治初期の秀才たち
五高の学生たちをギャフンといわせた夏目漱石の英語力・教育力
「どんな人が教えるか」も重要
明治末年、日本人の英語力は下降線をたどるようになった
日本の高級官僚はなぜ国際場裡で通用しないのか
周期的に噴出する日本人の英語コンプレックス

第5章 私の外国語体験

私の「英学事始」
「英語クラブ」はどれだけ有効か
ドイツ留学とドイツ語会話上達法
ドイツ人教授を驚かせた貴重な体験
オックスフォードで気づいたこと
ボキャブラリー・ビルディングの重要性
暗記=記憶力増強の軽視は問題だ
英米人と同じように小説を読んで感動する力を養う
「継続は力なり」が語学の要諦

第6章 日本の英語教育への提言

「1に国語、2に国語、3に国語、4に国語......」
小学校英語は「課外」と位置づけるべし
今後も漢学的な英語教育法を捨ててはならない
"受験英語"の効用
早期教育が有効なのはリスニング
発音や文法を軽んじてはいけない
何を"発信"するかが問題だ

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