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長谷川慶太郎




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ハイエクの大予言

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  • 著者:渡部昇一
  • 出版社:李白社/ビジネス社
  • ISBN9784828416670
  • 発売日:2012年5月10日
  • 1700円(税込)

<内容>

税と社会保障(福祉)が一体になったらどうなるか。福祉を増やせば、それに応じていくらでも税を増やすということになる。それが一体化の意味である。たとえば医療費だけでも年間約34兆円で、毎年1兆円ずつ増えてゆくことになる。税収は約40数兆円だ。医療費の削減は選挙を考えると政治家は削りにくいであろう。同じことは生活保護費でも、失業対策費でも、その他もろもろの福祉関係のことについていえるであろう。税と一体化したらどうなる。税は限りなく高くなることだ。サッチャー首相が出る前のイギリス政府は「揺り籠から墓場まで」という耳触りのよい福祉政策を40数年続けたら、IMFに救いを求めなければならないほど窮乏化したのである。あのかつて世界一の富裕国イギリスが、かつての植民地のシンガポールや、かつて貧乏国と見下していたイベリア半島の国よりも、一人当たりのGDPが低くなったのである。サッチャー首相の努力で下げ止まり、恢復した面もあるが、かつての大工業国家であることに戻ることはできずにいるようだ。ハイエク先生の指摘の予言性に改めて驚く。

<目次>

新版まえがき

初刊本まえがき

プロローグ『隷従への道』の読み方

1.自由主義こそが経済繁栄を生む
---[第一章見捨てられた道The Abandoned Road]

2.「自由」は「民主」を凌駕する
---[第二章偉大なるユートピアThe Great Utopia]

3.「競争」と「規制」の中庸は難しい
---[第三章個人主義と集産主義Individualism and Collectivism]

4.「統制」と「保護」は発展を阻害する
---[第四章計画の「不可避性」The "Inevitability" of Planning]

5.「権力者」は未来を見通せない
---[第五章計画と民主主義Planning and Democracy]

6.「法」の確立が強い経済を生む
---[第六章計画と「法の支配」Planning and the Rule of Low]

7.「お金」の自由こそが幸福の源
---[第七章経済統制と全体主義Economic Control and Totalitarianism]

8.「私有財産」の肯定が活力をつくる
---[第八章誰が、誰を?Who, Whom?]

9.保障が特権になる危険
---[第九章保障と自由Security and Freedom]

10.全体主義体制は人間性を破壊する
---[第一〇章なぜ最悪の者が支配者になるのかWhy the Worst Get on Top]

11.「規制する者の論理」による洗脳
---[第一一章真実の終焉The End of Truth]

12.「反自由商業国」は破滅する
---[第一二章ナチズムの社会主義的な根源The Socialist Roots of Naziism]

13.「福祉国家」という甘い罠
---[第一三章われわれのうちにいる全体主義者The Totalitarians in Our Midst]

14.文明の発達は「伝統の力」から
---[第一四章物質的条件と理念的目的Material Conditions and Ideal Ends]

15.穏やかな「世界連邦」のすすめ
---[第一五章国際的秩序の展望The Prospects of International Order]

初刊本あとがき

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