裸の総理たち 32人の正体
- 出版社: 李白社
- ISBN-10: 489451916X
- ISBN-13: 978-4894519169
- 発売日: 2010/1/8
著者が生きてきた時代の総理32人のリーダーシップ
鈴木貫太郎から鳩山由紀夫まで、戦後には32人の総理が誕生しています。
彼らはなぜ宰相になれたのか。
その正体を行動、性格、血、時代、
また、総理としての功績や失墜の原因など
評論家としての評価を与え、彼らのリーダーシップに採点を加えていきます。
第一章 強運と武士道精神 鈴木貫太郎
敗戦前夜、御前会議での決断/リーダーには〝運〟が必要だ
鈴木首相の武士道精神は日本人の誇り/「徹底抗戦」が当時の空気だった
第二章 皇室の〝権威〟で武装解除 東久邇宮稔彦王
皇室の〝権威〟の登場/武装解除を成し遂げる
「一億総懺悔」と重光外相/時代に翻弄された波乱の人生
第三章 権力の〝魔力と魅力〟 幣原喜重郎
権力は人を若返らせる/「人間宣言」の読み方
「マッカーサーの五大改革」は無知に由来/GHQ民政局の〝赤い占領政策〟
幣原外交についての脚注/「公職追放令」と「神道指令」の後遺症
天皇巡幸の記憶
第四章 〝絶対権力者〟と結んだしたたかさ 吉田茂
ころがり込んできた宰相の座/絶対的権力者マッカーサーを上手に利用
吉田もまた〝強運の人〟/戦後教育が片肺飛行になった理由
第五章 決断力・統率力を欠いたリーダー 片山哲
「グズ哲」とあだ名された首相/戦後に禍根を残した民法改正
第六章 秀才の悲運 芦田均
筋金入りのリベラリストの登場/「芦田修正」の意味 芦田の悲運、吉田の強運
第七章 戦後日本をデザインした統率力 吉田茂
抜擢人事は一勝一敗(第二次吉田内閣)/GHQ民政局との暗闘ふたたび
〝吉田スクール〟スタート/長期政権にはメリットがある(第三次吉田内閣)
「曲学阿世の徒」を叱る/サンフランシスコ講和条約の根本精神
自分ひとりの責任で安保条約に調印/歴史評価は長期・短期で変わってくる
「大東亜戦争は自衛戦争であった」というマッカーサー証言
〝赤い教授〟を生んだ公職追放令/総数二十六万人の〝クビ切り〟断行
大宰相でも国民から飽きられる(第四次・五次吉田内閣)
第八章 宰相を支えた〝内助の功〟 鳩山一郎
エリートだが迫力に欠ける〝坊ちゃん育ち〟/見逃せない〝内助の功〟
保守合同、日ソ国交回復/リーダーには理想が欠かせない
第九章 「野人首相」の反骨と不運 石橋湛山
二、三位連合で総裁就任/「心臓大臣」の面目躍如 国防の見通しは大甘だった「野人首相」
第十章 戦後日本の枠組を築いた信念の士 岸信介
勇気と潔さの人/岸信介という〝不屈の精神〟
統制経済から自由経済への転換は矛盾ではない
安保条約改定の激動/テロは民主主義を破壊する
第十一章 経済大国を実現した所得倍増計画 池田勇人
所得倍増政策の〝功罪〟/放言癖と低姿勢
後継にはライバル佐藤栄作を指名
第十二章 長期政権を実現した〝資質〟を探る 佐藤栄作
長期政権の秘密/〝運〟だけでなく政治的センスもすぐれていた
佐藤首相の〝非核三原則〟をめぐって/佐藤首相こぼれ話
早期退陣表明は失敗だった
第十三章 「闇将軍」の決断力・実行力 田中角栄
世の期待を一身にになって「今太閤」登場/「コンピュータ付きブルドーザー」の剛腕
日中国交正常化ウラ話/田中首相の金脈と人脈
ロッキード事件および裁判の〝闇〟/反対尋問の重要性
ロッキード裁判は日本裁判史上〝最大の汚点〟
先見力、決断力、実行力を駆使した田中政治
第十四章 水清ければ魚棲まず 三木武夫
「角栄憎し」で首相の任務を逸脱
〝クリーン三木〟で政治はかえって悪くなった
靖国参拝でも禍根を残した
第十五章 〝ボタンの掛け違い〟は不幸の元 福田赳夫
造語・警句で人気を博す/大秀才の蹉跌
第十六章 危機意識が強かった知的首相 大平正芳
イメージとはちがい非常に知的だった/「政治は国民に幻想をいだかせてはならない」
第十七章 人柄だけで指導者は務まらない 鈴木善幸
「暗愚の宰相」という評/歴史教科書問題の責任は重大だ
「大死一番」退陣を表明
第十八章 「罪」が「功」を上まわった長期政権 中曽根康弘
中曽根主計中尉と靖国参拝/暗い影がつきまとう宰相
日米蜜月時代を築いた「ロン・ヤス関係」
国鉄民営化の功績は計り知れない
政府見解をネジ曲げた後藤田官房長官、小和田条約局長
大勲位を剥奪すべし!
第十九章 気配り・目配り・金配りの人 竹下登
「十年たったら竹下さん」
消費税導入は「一内閣一仕事」の大功績
コリアン・ルートの影がほの見える
第二十章 リリーフに失敗した文人宰相 宇野宗佑
首相在任六十九日のお気の毒/首相になりさえしなければ
第二十一章 人気先行型リーダーの悲哀 海部俊樹
看板の役目を課された〝棚ボタ首相〟
墓穴を掘ったリアリズムの欠如
第二十二章 首相が犯した〝国賊的行為〟 宮沢喜一
英語に助けられた人生/宮沢喜一〝第一の犯罪〟
宮沢喜一〝第二の犯罪〟/宮沢首相はほんとうに経済通だったのか
「自民党の徳川慶喜」など、おこがましい
第二十三章 殿さまには歴史認識が欠けていた 細川護煕
「混乱期こそ血統」で選出される/歴史認識の無さが国家に害を及ぼした
首相になれなかった自民党総裁・河野洋平について一言
第二十四章 短命に終わった傀儡政権 羽田孜
バスの車掌も務めた〝異色の首相〟/戦後二番目の短命政権
第二十五章 いまも禍根残す謝罪談話 村山富市
社会主義者を首相にした〝悪魔の選択〟/「村山談話」は愚の骨頂
阪神大震災と村山首相/子孫にダメージを与える失政の数々
第二十六章 女と金でつまずいた〝坊ちゃん首相〟 橋本龍太郎
〝ハニー・トラップ〟にかかった坊ちゃん宰相/経済に祟られた内閣
第二十七章 「凡人宰相」の功罪 小渕恵三
「凡人」を自覚していた非凡/その功績とその失政
第二十八章 リーダーには正統性が欠かせない 森喜朗
最初から正統性を疑われた首相/マスコミに叩かれつづけたお気の毒
第二十九章 〝フケの宰相〟の通信簿 小泉純一郎
郵政民営化はアメリカにそそのかされたのではない
みごとに〝フケ〟た変人政治家/最良の日米関係を築いた功績ははかり知れない
加藤紘一氏と対比して/皇室典範改悪の危機一髪
戦後、特筆すべきキャラクター
第三十章 再登板を望みたい〝希望の星〟 安倍晋三
わずか一年のあいだにもそれなりの成果を/最大の過ちは米国での〝慰安婦謝罪〟
なぜ議場で倒れなかったのか
第三十一章 宰相になるべきではなかった宰相 福田康夫
無気力な人をトップに据えてはいけない/「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張」
第三十二章 国民を裏切った大宰相の孫 麻生太郎
祖父の偉業を否定した麻生首相/田母神問題が命取りとなった
