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大竹愼一




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2017暴走するマネー恐慌化する世界

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2017暴走するマネー恐慌化する世界
  • 大竹愼一
  • 出版社:李白社/徳間書店
  • ISBN:9784198642457
  • 発売日:2016年8月26日
  • 1400円(税別)

<内容>

政治的な意味合いとしては、イギリスで独り勝ちのロンドンに反発する下層階級の怒りが新たな潮流を生んだ。この流れはアメリカ大統領選のトランプ支持通底するものである。Brexitはロンドン・シティ、欧州系銀行に対してきわめてネガティブなインパクトを与えた。ことによると欧州系銀行が倒れることさえ予測され、そうでなければ欧州で金融機関のドミノ倒しが起こる可能性も否定できない。今欧州は金融危機のとば口に立たされている。だが、Brexitの影響が出てくるのはこれからで、時代の潮目が変わるなか、思いもよらぬ事がおきるであろう。

<目次>

まえがき

第1章 階級闘争を招いた鈍感で腹黒いトップリーダーたち

時代から取り残された人々の反乱
分配されなかったシティの繁栄で得た富
EU離脱派に共通するトランプ支持者
不気味なトランプ、ルペン、プーチンのそろい踏み
欧米の腹黒いリーダーたちの恐ろしい思惑
ドイツ下層階級の不満のはけ口となって台頭してきたAFD
実現しなかったトリクルダウン
イギリスは愚かな選択などしていない
日産自動車の城下町でさえ61%が離脱を支持したという現実
寄り添える空気が感じられない英仏独
英中連合の裏側の実態
評判は最悪の中国主導のインフラプロジェクト
中国の救世主となったドイツ企業の不明
EUの盟主ドイツとロシアのせめぎ合い
EUが崩壊しない理由


第2章 存亡の危機にあるロンドン・シティ

レーゾンデートルを失ったシティ
ゴールドマン、モルスタがシティを捨てる
取引凍結にまで落ち込んだロンドンの不動産価格
ヨーロッパ系銀行の一角が破綻する確率は高い
英国民のエモーショナルな部分を軽視したEU残留楽観派
ロンドン発大本営発表の弊害
子会社の不良債権がドイツ銀行を潰す
Brexitによりイギリス以上のダメージを受けるドイツ
ポスト・シティ候補はどこか?
イギリスはヨーロッパだと誤解する日本企業
生産拠点の再編成を迫られる日産自動車
マネタリストにとって千載一遇の儲けのチャンスがめぐってきた


第3章 移民問題を考察する

マンハイムで飛び入り参加した「移民と教育」コンファレンス
移民政策で成功を収めてきた旧西ドイツ地域
アフリカ移民と死の商人との深い関係
日本はイギリスの掌の上で遊ばれていた
有色人種に対する特別な感性を持つアングロサクソン
日本を"犬"としてみていたイギリス人女性
イギリス人が持つ残酷な"合理性"
スヌーカーとイギリス人の共通性
資源国のオファー価格をそのまま受け入れる日本人担当者
社会福祉をぶった切ったサッチャー政権から様変わりしたイギリス


第4章 銀行は本当に必要なのか?

銀行は資本主義にとり制度的に必要なものではなかった
10年ごとに恐慌起こしていたイギリス資本主義の黎明期
恐慌の元凶となった銀行の身勝手な行動
昭和恐慌を生んだ日本の金本位制復活
増幅する99%側のFRBに対する不信感
貨幣を押さえる中央銀行がすべての悪の元凶である
ヨーロッパ文明の特徴は「罪の経済」にあり
ぶんどり資本主義と予定救済説
政府通貨を発行するのと同じ発想
財政の問題と貨幣の問題を切り離す仮想通貨発行
ビットコインの強みと弱みと誤解
アメリカが仮想通貨を発行するときの条件
論理に勝る武将はない


第5章 戦争をせずにすべての人がある程度幸福でいられる唯一の方法

1990年以降まったく通用しなくなったケインジアン的な財政金融政策
働きすぎが環境を悪くする
まっとうなベーシック・インカムの基本的哲学
信用創造をしなくてもいいビットコイン
稼げば稼ぐほど神に救済されると思い込むプロテスタント
相変わらず逆走している安倍政権

第6章 大竹愼一と加藤鉱の問答集

円キャリの巻き戻しで円高デフレの到来は必至
ポジショントークに徹するウォール街の中国観
ウォール街の奴隷となったFRBの利上げはいつなのか?
外交能力により大国の間を泳ぎ回って生き延びてきた沖縄
ロンドンに本社を置く香港上海銀行(HSBC)の行く末を予測する
ルペンは大統領になれないというパリのインテリの甘い見通し
ウォールストリートやシティで活躍する日本人はまず見かけない
ケインジアン的な考えに凝り固まった日銀が打ち出したマイナス金利政策
死にかけている半病人のヨーロッパ経済
ドイツの首相の任期は概して長いものである
脱税はノーだがタックスヘイブンを作ること自体は許しているイギリス
さらばシティ野村證券の移動先はどこか?
峡谷に敵視されないような行動をとるから日本は舐められる
日本勢が世界の交渉現場で取るお決まりの行動
平家が革命を起こさないと日本がもたない時代になってきた
機能不全に陥っている唯我独尊のAIIB
なぜ日本の銀行は潰れたのか?
見えるものしか信じない日本の企業経営者
カネが先でモノがあといまだに経済の減速がわからない日本企業
ビットコインのメリットとは何か
日本の現代における歴史的使命とは何か?

あとがき

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