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長谷川慶太郎




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2014-15長谷川慶太郎の大局を読む

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  • 著者:長谷川慶太郎
  • 出版社:李白社/徳間書店
  • ISBN:97848198637651
  • 発売日:2014年2月12日
  • 1000円(税別)

<内容>


毎年恒例の『大局を読む』シリーズの臨時版。前著は時間の関係上、東京オリンピック、TPP,減反政策と日本国債の行方、リニアモーターカーの評価などを取り上げることが出来なかったため圧倒的な読者から『臨時版』を望む声が続出。そこで今回の企画になった。

2020年東京オリンピック開催では日本の経済成長と結び付けて考えている人もいる。1964年東京オリンピックが高度経済成長の一つのシンボルとなったから同じことが起こると思っているからだ。だが、そんなことはありえない。

高度経済成長期とは異なり、今は高速道路や新幹線などのインフラ整備も終わっている。2020年オリンピックに向けて投資を行うとすれば東京圏に限定されるのであって、その波及効果が全国に及んでいくということはない。だから、むしろ今まで後手に回ってきた東京のインフラ整備、すなわち開かずの踏切の解消なども含めた道路網の整備や成田空港と羽田空港とを結ぶ新幹線建設などが期待できる。

そして、これもまた都市の経済活動を中心とした国家につながるのである。

<目次>

まえがき

第一章 日本大転換するこの国のかたち

TPP参加と日本農業と水産業の今後
時代遅れとなった減反政策を半世紀ぶりにようやく廃止
TPPで日本が重要五品目関税を死守しようとしても無理
昨年内のTPP妥結は失敗したが今年の早期発足は期待できる
二〇二〇年東京オリンピックでインフレは起こらない
五六年ぶりの東京開催を勝ち取ったのは安倍首相の功績
最初から無理だった貧乏国によるオリンピック誘致
アベノミクスの第四の矢として日本経済にも寄与する
大深度を利用して羽田と成田を結ぶ新幹線が建設できる
実験線を視察して解った「リニアは失敗する」
オリンピック景気があってもインフレになるはずがない
体罰のない指導でメダルを取れる選手を増やしていく
長期政権となる安倍政権の来し方行く末
再度、アベノミクスを検証する
世界に巨額の短期資金を提供できるのは日本の金融市場だけ
国債売却の資金を金利の高い融資に使う日本のメガバンク
政府が経済界に呼びかけた賃上げが春闘で実現する
消費税増税のときに複数税率を採用するのは不合理だ
財政赤字の削減が進まないと国債残高が増えていく
安倍政権は一〇年続く
公共事業投資は従来の規格を見直せ
日本の技術力は世界のインフラ事業を席巻する
日本企業が担うシェールガス革命
アメリカで順調に進み拡大しているシェールガス革命
日本のエンジニアリング会社が二〇〇〇億円の大型案件を受注
積極的にシェールガス利権を取得する日本の大手商社
FTA締結国ではなくてもアメリカが許可したLNG輸出
LNG輸送船で日本の造船会社は「二〇一四年問題」を克服
メタンハイドレート実用化で日本は超経済大国になる

第二章 アメリカ好調経済に水差すレイムダック・オバマ

量的緩和縮小への転換
アメリカの量的緩和の縮小が与える世界経済への影響
イエレンFRB議長はバーナンキ路線を踏襲する
証券購入一〇〇億ドル減の量的緩和縮小でもゼロ金利は継続
アメリカ経済が不動なら世界経済は心配ない
混迷するアメリカ政治
連邦議会にまとわりつく暫定予算と政府債務法廷上限の問題
小さな政府や減税を求めるティーパーティーが共和党を乗っ取る
アメリカ国債がデフォルトすれば世界経済は崩壊
超党派の部分的合意で何とか執行されることになった暫定予算
オバマケアとリベラル政治の限界
いきなり障害が出たオバマケアのオンライン加入システム
アメリカ経済が復活してもオバマ人気は回復しない
時代遅れになったリベラル政治から脱却しなければならない

第三章 中国&新興国量的緩和縮小で波乱要素一杯

揺らいで北中国の内部
中国共産党が衝撃を受けた天安門自爆テロと山西省爆発事件
炭鉱事故犠牲者の遺族たちが強い憤懣を蓄積させていく
不十分に見える三中全会で決定された経済改革路線
戸籍改革を推進しても大都市への戸籍転換は認めない
シャドーバンキングを経営する人民解放軍
中国全土に出現した鬼城と呼ばれるゴーストタウン
どう転ぶ!?銀行設立ラッシュ
北朝鮮ナンバーツーの粛清と習近平に屈した人民解放軍
南北間の緊張を避けるために開城工業団地がフル操業
中国経済が破綻したら日本経済はどうなる?
凄まじい大気汚染が中国人の生活環境を悪化させている
日本からの投資を切望している中国の企業と地方政府
経済訪中団を迎えて突如発表された中国の防空識別圏
中国の空母はアメリカ第七艦隊に全然太刀打ちできない
経済成長率目標を七%以下に抑える二つの理由とは
経済が落ち込む新興国
新興国を襲うアメリカの量的緩和縮小とシェールガス革命
苦境に陥っているロシアが頼る相手は日本しかいない
シェールガス革命が巻き起こすブラジル農業の構造的な変化
GMS発展のために日本がASEANを強力に支援する

第四章 ユーロメルケル功成りて他国は枯れる

ユーロ圏の経済停滞の現状と今後の展開
ローン未払いで住宅から追い出されると即ホームレスになる
フランス大企業のリストラを邪魔して経済を沈ませたオランド
ヨーロッパ経済の回復のためにもシェールガス開発が必要
ヨーロッパに君臨する第四帝国
好調なドイツ経済を前提にして大連立合意に達した両陣営
東ドイツ出身のメルケルが首相にまで上り詰めた理由
第四帝国の女帝が持っているユーロ圏諸国の生殺与奪の権
銀行同盟で金融政策を握ったあとにドイツは司法にも手を伸ばす

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